ohisama-leaf

記事一覧(62)

アマランサスとトマトのジンジャーサラダ

今月のおすすめ野菜アマランサスペルー原産のヒユ科、ヒユ属の野菜。ギリシャ語のアマラントス(花が萎れることがない)が語源。アマランサスの栽培化は古く、紀元前5000年~紀元前3000年には、アンデス南部の山岳地帯でアステカ族が栽培し、以来13世紀に興ったインカ帝国に至るまで、トウモロコシ、インゲンマメなどに匹敵する重要作物だったという記録があります。19世紀に入るとインドなどでも大規模に栽培されるようになり、日本には江戸時代に主に観賞用として伝来し、東北地方の一部では小規模にアカアワなどの名前で食用として栽培されていました。中国では緑の葉と茎を食用にしていて、独特のえぐみと濃い風味があります。日本では近年、アマランサスの種子が有名になり、健康食品として注目されています。カルシウム、ビタミンB6、葉酸、鉄、亜鉛は穀物の中でもかなり高く、スーパーグレイン(驚異の穀物)とも呼ばれ、WHO(世界保健機構)がアマランサスを未来の食物と呼んでいます。アマランサスの葉には、ホウレンソウと比較した場合、カルシウムは約7倍、鉄は2.4倍、タンパク質は1.5倍含まれていて、アトピーに効果があるともいわれています。また、止血作用があり、免疫力強化の効果、骨粗しょう症の予防効果などが報告されています。古くから解熱・解毒作用があると言われていて、中国やベトナムでは、栄養価が高く止血効果が高いことから妊婦など女性に良い野菜と言われています。

ルッコラと納豆の冷製パスタ

今月のおすすめ野菜ルッコラアブラナ科キバナスズシロ属の野菜で、原産地は地中海沿岸。ルッコラはイタリア名で、正式な名称はルッコラ・コルティヴァータ(Rucola Coltivata)。ラテン語でキャベツ菜の一種を意味するエルーカから派生しています。英名はロケット、和名はキバナスズシロソウ。フランスではエルーカ(Eruca)、アメリカではアルギュラ(Arugula)と呼ばれています。なお、イタリアではルッコラの他にもルーコラ、ルケッタ(ruchetta)などとも呼ばれています。古代ギリシャやローマ時代には、すでに食用ハーブとして栽培されていたという記録もあり、古代エジプトでは、クレオパトラが美しさを保つために好んでルッコラを食べたという話もあります。イタリアでは、トマトやチーズとの相性も良さを生かし、パスタやピザ、サラダなどで日常的に使われる野菜です。栄養が豊富で、抗酸化作用のあるβカロテンや、高血圧を予防するカリウムを豊富に含んでいるほか、風邪予防や美肌効果に効果的とされるビタミンC、貧血予防に効果的な鉄や葉酸も多く含みます。さらに、血液の凝固や骨の形成に関わり、カルシウムとの相乗効果で骨粗鬆症予防にも期待できるビタミンKも含みます。女性に嬉しい栄養素がたっぷり含まれている野菜です。

ミブナの卵とじ丼

今月のおすすめ野菜ミブナアブラナ科アブラナ属の野菜で、別名京菜。原産地は中央アジア。日本には19世紀に中国から渡ってきました。ミブナはミズナ同様に京の伝統野菜の一つでもありますが、元々ミズナとミブナは区別されていませんでした。自然交雑により、現在のような葉先がヘラのように丸い葉になり、風味にも違いが生まれました。ミブナの名は、京都の壬生地方が語源。壬生地方で作られた質の良いミズナを「壬生の水菜」、「壬生の菜」と呼ぶようになり、それが「壬生菜(みぶな)」となったと考えられています。ほろ苦く少しピリ辛いのが特徴で、特に漬物として利用されることが多く、千枚漬けにも添えられています。ミズナよりクセはありますが、葉がやわらかいので生食のサラダはもちろん、鍋物、煮物、炒め物、和え物、パスタなど、さまざまな料理に使われています。また、肉の臭みを消す効果があるので、肉料理のつけあわせにも向いています。風邪予防や肌の調子を整えるのに役立つビタミンC、抗発がん作用のあるカロテン、骨の健康維持に欠かせないカルシウムなどを多く含んでいて、とくにビタミンCは、ほうれん草の約1.4倍も含まれています。マグネシウム、鉄、リンなどのミネラルも含んでいる、優秀な野菜です。